<普通二輪試験>2002.1.29 府中試験場

 13:00より始まる試験の為10分程度早めに試験場に到着、二階試験待合室で受け付けを済ませ、二輪試験コースに移動。待合室には15名程の受検者と試験官の姿があった。

 定刻より5分程度送れて試験官が説明をはじめる、口ごもった喋り方と早口で何を言っているのか殆ど聞き取れなかったが、人を見下すような口調は強く印象に残った。
大型・普通の順に試験が進められこの日の受検者は大型二輪18人、普通二輪3人、小型二輪なし、普通二輪受検者が少ないのには驚いたが、後で考えてみたら当然の事であった。

 普通二輪の受検者で私だけが初試験だったので試験は最後に回された(初めての人は最後らしい)。試験は大型二輪→中型二輪順で行われ私は一番最後の21番目、何とも先の長い話だ。

 緊張が高まるなか大型二輪の試験が始まった。何もかも初めての私は自分の出番に備え他の受検者の走りに注目をした。
1人目の試験が開始されまず感じたのは「えっ違うんじゃないの?」であった、5回目の試験と言うことだが、緊張しているのだろうけど、停止位置・方向確認・アクセルワーク、受検経験の無い私でもあれで合格は無理だと思った、案の定途中で試験中止、続く2人目、3人目・・・皆よくあれで試験を受ける気になるもんだ、しかも彼らは(女性もいたが)何度も試験に失敗している。この日大型二輪の合格者はわずか3名、合格者の走りを見てわかったのは試験が厳しいのではなく受験者のレベルが低いのだと感じた、レベルといっても運転技術云々ではなく気構えの問題である。友達と2人で試験を受け二人とも一本橋で落下、一発試験中止。
二人でヘラヘラ笑いながらコースを後にする20歳前後の若者、オマエ達は100回受けても合格はむりだろう、どうしても大型二輪免許が欲しけりゃ高い月謝払って教習所に行った方が早い!と心の中で呟いた。

 さて、大型二輪合格者の走りを見て拍子抜けしていた所でいよいよ私の順番が回ってきた。
 拍子抜けがよい方向に働き私は自身満々で試験に臨んだ。よく言われるメリハリだけに気を使い無事完走、一発合格であった。普通二輪を受けた他の2名は途中で試験中止を通告され不合格であった。

試験インプレッション

乗車

普通二輪の試験には『事前審査』が無い事をこの日初めて知った。

セオリー通り乗車(フロントブレーキをかける→後方確認→サイドスタンドを外す→乗車する→ミラーの調整→イグニッションON→ニュートラルを確認→クラッチを握る→スタートボタンを押しエンジン始動→ギアーを1速に入れる→右合図を出す→後方確認)し、発進!

発進 - 外周
発進 外周 イメージ

試験前に試験車両で外周を1周出来る事も初めて知った。
外周を周る間、出来るだけ試験車両の癖(アクセル・ブレーキ・クラッチのレスポンス)を把握する。加速・急制動を2度程試した。

※乗車→外周の間、試験官は前受検者に対し試験の評価を行っているので、殆ど見ていない。

発進地点 ― 1本橋

外周を周りスタート地点に戻ってくる、ギヤーをニュートラルに入れ試験官の合図を待つ。「OOさん準備良いですか?」いよいよ試験の開始である。やはり一番緊張する瞬間である。
誰もが見落としがちな第一関門「発進地点からコースに入る停止線」である。コースに出る為右折するのだから当然右ウインカーを出すのだが、殆どの受験者が停止線の左によせて停止している。本来なら停止線の右端に寄せ、少し手前で一時停止するのだが・・・。
ここで減点されているかどうかはわからないがこれは明らかに間違いである。受検者の中には停止線を踏んでしまったり、ウインカーを出さない者もいた。当然減点である。

1本橋 イメージ
4回目の練習の時、某教習所の教官が言っていた 「スタート地点から一本橋に行く間が勝負」を念頭にとりあえずメリハリを意識し、コースに出たらまず加速である。
1本橋に関してはあまりコメントは出来ない、落ちるときは落ちる。しかし、教科書通り目線を橋の延長線上に向け、ニーグリップに意識を集中した。リアブレーキで通過時間の調整を行えば7秒(大型10秒)なんて結構余裕である・・・・。指定時間以内だと1秒に付き5点減点。
スラローム
スラローム イメージ
市販の教習本等にはアクセルワークや車体の切り替えし云々が重要視されているが、初めて乗るバイクでスラロームをスムーズに通過できるわけが無い!
アクセルワークや車体の切り替えしがヘタでも減点はされない(タブン)ので、見た目を気にせずとにかくパイロンに接触しない(接触は20点減点・倒すと試験中止!)事と通過時間(普通8秒・大型7秒、1秒オーバーに付き5点減点)だけを気にしながら通過した。これで良いと思う。
踏切 - クランク

スラロームを抜けたあと外周に出て踏切に向かう。出来るだけ加速をしカーブの手前ではブレーキなしでカーブを通過出来る位まで速度を落とす。カーブの最中にブレーキを使うと減点される。

踏切 クランク イメージ
踏切を通過した後外周を周りりクランクに向かう。カーブ手前で減速をする時ポンピングブレーキを使うのだが、踏切から1つ目のカーブまでは距離が短く途中に障害物があるためポンピングブレーキを使おうとすると適切な速度でカーブに入る事が出来ないのであえてポンピングブレーキは使わなかった。カーブの速度が速すぎると5点~20点の減点。
クランクは速度を充分に落としパイロンの接触だけ気をつけて通過した。パイロン接触は20点減点、パイロンを倒すと試験中止。一回だけなら足を付いても減点されない。
坂道 - S字
坂道 S字 イメージ
クランクをぬけ坂道を通過してS字に入る、S字は『アクセルワークを使いリズミカルに走る事が要求される』らしいが、そんな器用なマネできないので特に何も意識せず普通に通過した。しかし、S字を出るときの左折は小回りするように心がけた、私にとってここが一番気を使った所である。速度を落としすぎるとエンストして立ちゴケしそうになる。
外周 - 短制動
外周 短制動 イメージ
コース真中の直線を抜け外周に入り短制動に入る、400ccのバイクでも制動開始のパイロンまでは余裕で50km/hは出るのでメータを見て早めに45km/h程度で速度キープ、ブレーキ開始のパイロンのかなり手前からエンジンブレーキを使いパイロンの通過と同時にブレーキを掛ければかなり余裕で止まれる。なぜかここでやり直しをさせられる受験者が多かったが、皆2度目の短制動で試験中止だった。やり直し1回で10点減点。
坂道発進 - ゴール

短制動を終え最終関門坂道発進だが、ここでミスをする者はまず居ないと思う。後は発着点に戻りこれで試験終了!と、思ったらここで大失敗を犯してしまった。発着点の停車位置は発進と同じ位置に停車しなければならなかったらしい。市販の教習本等には停止用ポール(パイロン)は出発用の手前にあると書かれていたので、素直な私は出発点より10m程手前のポールに停車したのであった。ギアーをニュートラルに入れエンジンを切った途端試験官が「どこ止めてんだよ!」喧嘩を吹っかけるような勢いで怒鳴ってきた。とりあえずバイクを押して出発位置に移動した。
試験評価では無愛想な試験官が聞こえないような小声で「どこで練習したんだ」と聞くので私は「関係ないだろ!」と、言いたかったが「ここでしました」と素直に答えた。「何回目」と聞いてきたので「初めてです」と答えると「そんなこと分かってる!何回練習したのか聞いてんだよ」と怒鳴りだした、これで試験が不合格ならキレるとこだか、まだ結果を聞いてないので、ここも素直に「4回です」と答えた、すると無愛想だった試験官は「フーン、合格、これだったら大型でも行けるぞ」と来たもんだ。無礼な試験官に対する怒りはスッと消えて無くなった。