世界に2つと無いオリジナルヘルメット

 免許を取ってバイクを購入、新車であれ中古であれ多かれ少なかれ自分の中に眠っていたカスタマイズ心が目覚めてくる。
 たとえそれがステッカーの1枚だとしてもどこかしら手を加えオリジナリティーを追求(?)したくなる。

 ヘルメットにも同じ事が言えるのではないだろうか?○○レプリカや△×仕様などが出回っているが、街で自分と全く同じヘルメットを被っているバイクとすれ違うのは何とも違和感を感じてしまう。だったら自分でデザインした世界に2つと無いヘルメットを作ってしまえば良いのだ。
 プロにお願いすれば良いのだろうが、凝ったデザインになると軽く5万円は超えてしまう。自分で塗ってしまえば、スプレー代その他で5000円位で済む(なんだか一発試験と教習所の関係みたい・・・・)。
 ならば自分で塗ってしまおう!と、思いつきイザ挑戦。

※あくまでも自己流なのでプロの作業工程とはかなり違っていると思ます、缶スプレーペイントの使用例の1つとお考えください。皆さんがこの方法でペイントする事を推奨するわけではありません。

購入 ペイントモデル BELL Star1

購入 ペイントモデル BELL Star1 イメージ01
購入 ペイントモデル BELL Star1 イメージ02

 今回ペイントに使用するヘルメットにはベルのスター1を選んだ、選択理由は日本で売ってない事と、わりかし安かった($129.95)事である。
 購入はWEBページを使用すれば簡単(?)にオンラインで購入できる。注文から1週間程度でアメリカから送られてくる(ヘルメットはイタリア製)。

 購入の際注意すべき点はサイズである、日本人と欧米人は頭の形が違うので、1サイズ位大きめの物を購入す事をお勧めする。

下準備 装備品の取り外し

下準備 装備品の取り外し イメージ01
下準備 装備品の取り外し イメージ02
 取り外せるパーツを全て取りはずす。内装・縁ゴムといったパーツは一部接着剤で固定されているので、慎重に行う。パーツを傷めてしまう可能性があるものは無理せずマスキングで対応する。

ベースカラー塗装

ベースカラーを塗装 イメージ01

 取り外せるパーツを全て取りはずしたら、マスキングしてすぐに塗ってしまいたくなるのだが、まず最初に下地処理を行う。
 #600程度の耐水紙ヤスリで丁寧に水研ぎを行う。この処理をしないと塗料の乗りが悪く後で後悔する事になるので必ず行う。
 ヤスリ掛けが終わったら表面のゴミを洗い流し、充分に乾燥させてからマスキングする。

マスキングが出来たらいよいよスプレーの噴射だ、基本中の基本だが塗料は薄く何回かに分けて塗る。

マスキング

マスキング イメージ01

 ベースカラーが充分に乾燥したらサイドに黄色のラインを入れる為にマスキングを行う。色を塗り重ねる方法はプロが見たら邪道な方法と言われるかも知れないが、複雑なマスキングを何度も張ったり剥がしたりするより安全である。

マスキング イメージ02
マスキング イメージ03

ラインの塗装

ラインの塗装 イメージ01
ラインの塗装 イメージ02
 ラインの塗りが終わったらマスキングを全てはがすのだが、このタイミングが非常にビミョーである。塗った直後に剥がすのは塗料がタレてしまうので非常に危険である、かといって完全に乾いてからではベースとのラインがガリガリになってしまう、塗ってから10分~20分程放置してかある程度乾燥(指触乾燥と言うらしい)してから剥がすと良い。

ラインの塗装

ラインの塗装 イメージ03
ラインの塗装 イメージ04

 指触乾燥したところでマスキングを剥がし、1日乾燥させる。

ラインの塗装 イメージ05
ラインの塗装 イメージ06
ラインの塗装 イメージ07
 購入時付いていたBELLのロゴはステッカーなのだが、上から分厚いクリアーが塗ってあるので剥がさず上からベースカラーの赤を塗った。本当はベースカラーで消してしまおうと思ったが、赤は隠蔽力(覆い隠す力)が弱く透けてしまうので、サンドペーパーで削りロゴを剥き出した。

ラインの貼り付け

ラインの貼り付け イメージ01
ラインの貼り付け イメージ02
 本当は塗ってしまえばよいのだろうが、缶スプレーで細いラインを塗るのはリスクが大きい。ここでカッティングシートの登場だ。カッター同じ太さに切って貼り付けるだけでキレイなラインを引くことが出来る。

頭頂部

頭頂部 イメージ01
頭頂部 イメージ02
頭頂部 イメージ03
頭頂部 イメージ04

 画像では分かりづらいが局面のきつい頭頂部にカッティングを上手く張る事が出来ないので一旦剥がしマスキングテープを張りデザインカッターで切り抜きペイントする事にした。

頭頂部 イメージ05

頭頂部2

頭頂部2 イメージ05

 頭頂部のマークは上手く行ったのだが、配色を間違えてしまった!白の方が良かった。

仕上げ1

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 仕上げクリアーには「ガソリンにも溶けない」という事なので、2液性のウレタンクリアー(soft99ボディーペンウレタンクリアー)を使用した。2液性なので液を一度混ぜてしまうと硬化が始まってしまうので、塗りと乾燥を繰り返し1時間位かけ1本全部使い切った。とても素人の仕事とは思えないほどのツヤがでた。しかし、完璧を求めるのならもう一段階必要だ、クリアーを2日程度乾燥させ、全体にサンドペーパーをかけ、表面を平らにする。せっかくのツヤを消すのはもったいない気がするのだが・・・#1200から水研ぎをはじめ#2000で仕上げる。

仕上げ2

仕上げ2 イメージ01
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 ヤスリがけが終わったらコンパウンドでツヤを出す。コンパウンドもはじめから細かい物を使うのではなく段階的に細かい物に変えていく。この場合は7ミクロン・1ミクロン・0.2ミクロンの順番で磨きをかけていく。コンパウンド掛けはクリアーが完全に乾いてから行わないと溶剤でクリアーが溶けてしまい取り返しのつかない事になるので注意が必要。

仕上げ3

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 コンパウンドを掛けると再びツヤが戻ってくる、ヤスリ掛けのおかげで細いラインや切文字のカッティングシートの段差も無くなり市販のレプリカと遜色無いクオリティーに仕上がった。アトは取り外したパーツを組み付けて完成である。

完成!

完成 イメージ01
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 シールドをミラースモークに交換し、カッティングシートでお化粧、完璧の出来だ。自分で仕上げただけに他人にはわからない満足感と愛着が沸いてくる。
完成 イメージ03
 今までに缶スプレーで自家ペイントしたヘルメット達です。なぜだかみんなBELLのヘルメットです。

おまけ

おまけ イメージ01
おまけ イメージ02
 デザインは同じですが、こちらは四輪用のヘルメットです。
 ちなみにこの写真はツインリンクもてぎで開催されているカートの7時間耐久レース「K-TAI」の模様です。